歌舞伎やミュージカルは、映画やドラマのように”いつでも・どこでも・ひとりでも”楽しめるものとは少し違います。劇場という特別な空間で“いま・ここで・みんなで”楽しむのが演劇の魅力です。
そこで今回は、観劇する際に気をつけたいことやマナーをわかりやすくご紹介します。はじめての方もこれを読めば安心して観劇を楽しんでいただけると思います。
〈1〉上演前に気を付けたいこと
時間には余裕を持って・・・
開演時間に遅れないように余裕を持って劇場へ到着するように気を付けましょう。
上演中に入場することになると他のお客さんの視界を妨げてしまったり、自分もチケット代の分の時間を観劇できず損をすることになってしまいます。
チケットに「○時15分開場 ○時半開演」などと書いてあると思います。

開場時間と開演時間の間違いなどあり得ますので、チケットや購入メールを事前にしっかりと確認しておきましょう。
とはいえ、様々な理由から遅れてしまうこともあるかも知れません。
筆者の経験ですが、歌舞伎座の場合は舞台転換の間に席まで案内していただきました。
劇場によっては他の観客の妨げにならないように、案内してくれることもあるかも知れません。
遅れそうなときは、劇場に聞いてみるのが一番でしょう。
スマホは電源オフか機内モードに ――マナーモードはNG!
上演をみんなで楽しむために、開演前に必須の準備があります。
それは、「スマホの電源をオフにする」ことです。
上演中、チャットアプリの通知音や電話の着信音がなってしまうと作品の世界観を壊してしまうかもしれません。また、自分の携帯が鳴ってしまったかとおもうと、気まずさを感じて上演を十分に楽しめなくなってしまいます。
そうならないように、上演前に携帯の電源は切っておきましょう。
ここで、「マナーモードなら良いんじゃないの?」と思う方がいらっしゃるかも知れません。
しかし、ほとんどの劇場、特に役者がマイクを使わない歌舞伎座などは客席内に声が響くように設計されているためバイブレーションの音でも想像以上に響いてしまいます。
ですので、携帯は電源を切るようにしましょう。
みなさん集中して観劇されるので、実際、携帯の音は気にしているようです。
また、スマートウォッチも暗い客席ではとても目立つので電源を切っておきましょう。
服装は基本的に自由です!! ただ・・・
帝劇や歌舞伎座など、建っている場所が場所ですので、いざ初めて行くとなると「どんな服装で行けば良いの?」と思う方がしばしば、いらっしゃいます。
基本的に服装は自由です! エンターテインメントですから、好きな格好で楽しみましょう。
短パンでもサンダルでも何でも問題ありません。
しかしながら、いくつか気を付けたい点はあります。
1つは、「香水」です。
香りは好き嫌いが分れるもので、もちろん普段はお好きなものを付けていただきたいです。ただ、劇場など密閉した空間や上演中など移動できない環境では、気分を悪くされる人もいるかも知れません。ですので、強い香りの香水やハンドクリームは控えましょう。
もう1つは着物観劇の際は“帯の結び”に注意です。
ミュージカルでも歌舞伎でも観劇はハレのイベントですからお着物で観劇にいらっしゃるのは素敵です。ただ、あまり、帯の結びが大きいと前屈み姿勢になってしまいます。あとで詳しく説明しますが、前屈み姿勢だと後ろの席の方の視界が狭くなってしまいますので気を付けましょう。
〈2〉上演中に気を付けたいこと
私語は絶対にNG ――ひそひそ話も聞こえます
上演中は「私語」はやめましょう。
基本的には私語をされるお客さんはいませんが、お隣のご友人に「あの人だれ?」とか「凄い歌が上手い」とかいうのも控えましょう。
先ほども書きましたが、劇場は音響にが良いために観客の話し声も響いてしまいます。
とはいっても、感動を共有したい気持ちはやまやまだと思います。そんな時は幕間や終演後に大いに語りましょう。
前かがみの姿勢での観劇に気を付けましょう
初めて観劇される方は「え、そんなことまで」と思うかも知れませんが、演劇ファンのなかではこれまでの中で最も気にされる点かも知れません。
このポイントは劇場のスタッフの方も注意に来られるほどです。
ではなぜ「前かがみ観劇」が良くないのかというと、後ろの席の方の視界がとても狭まってしまうからです。
このことに関して博多座の有名な検証動画がありますので是非ご覧ください。
ビニール袋・包装の音に注意
最後のポイントはビニール袋や飴などの包装の袋の音です。
のど飴などは幕が開く前に舐め始めるのが良いと思います。また、オペラグラスなど上演中に使うグッズも鞄をあさらなくても良いように開演前に用意しましょう。
観客やファンの声をみても、ビニール袋の音が気になったというものは意外と多いです↓
さいごに
いろいろと「○○は控えましょう」という事柄が並びましたが、大前提として観劇は楽しいものです!
劇場に集まったみんなで空間を共有できるという楽しみを存分に味わうために気を付けたいポイントをまとめてみました。
これらを知っているみなさまは、気兼ねなく観劇を楽しむことができると思います。
よい観劇体験をなさってください!





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